2013年、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞した大人気作品『キングダム』。
週刊ヤングジャンプで連載される『キングダム』は2024年6月現在、単行本72巻まで発売されています。
「天下の大将軍」を目指す主人公・信と中国史上初の天下統一を果たした秦の始皇帝が中心の古代中国・春秋戦国時代末期が舞台の物語。
中国の史実を基に架空の要素も入れつつ描かれる『キングダム』ですが、2024年7月12日には実写映画化第4弾の公開も決まり、その勢いは留まることを知りません。
物語は今後、どんな展開を迎えていくのでしょうか?
そこで、今回は『キングダム』の今後の展開について史実を基に予想してまとめてみました。
史実上では死亡する李牧が、『キングダム』の世界ではどうなるのかについても併せて予想してみましたので参考にしてみて下さい。
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Contents
キングダム史実から今後の展開は?
それでは早速、キングダムの今後の展開について史実を基にどうなるのかを予想し、まとめたものをご紹介していきたいと思います。
今後の展開予想は、以下の通りです。
・韓攻略 … 史実と同じく騰が秦軍を率いて、勝利を収める。
・趙攻略 … 史実上の趙葱が舜水樹に代わるも趙は滅亡する。
・魏攻略 … 史実とは一部異なり、蒙恬の参戦且つ知略によって魏は滅亡する。
・楚攻略 … 史実同様に展開しながら昌平君と蒙武の悲しい結末が描かれる。
・燕攻略 … 史実通りに進むが、辛勝を楊端和、刺客を燕程が務める。
・斉攻略 … 史実同様な上に手が回されていたことで戦いはスムーズに展開される。
『キングダム』最新72巻では、前巻から火蓋が切られた番吾(はんご)の戦いが描かれており、中国史上では、紀元前232年にあたるこの戦いで李牧率いる趙軍と秦軍とぶつかります。
また、史実上で不明となっている秦軍を率いた大将を『キングダム』では、王翦(おうせん)が務めています。
番吾(はんご)の戦いの後、15年間におよぶ秦の統一戦争の一部「攻略戦」が始まります。
『キングダム』が史実に基づき、物語が進んでいくとすれば韓攻略を始めとして、趙、魏、楚、燕、斉との戦いがこの後、描かれていくと思われます。
架空の出来事も混ぜながら描かれる世界。
今後の展開がどうなっていくのかを戦いの歴史も簡単にまとめながら予想していきたいと思います。
それでは1つずつ順番に詳しく見ていきましょう。
韓攻略
年月日 | 紀元前230年(始皇17年) |
結果 | 韓の滅亡 |
韓攻略の4年前、一度、秦に攻められた韓は韓非という思想家を引き渡しています。
秦の過去の侵攻から事態を恐れた韓非は、自国を強くする方法を韓非子に記しましたが、母国では受け入れられませんでした。
中華統一に向けて国の強化を図るために使者として韓非を迎えた秦は、そのアイデアを基に策を練り、結果、韓の滅亡へ繋がったと言われているようです。
韓攻略戦は、内史騰(ないし とう)率いる10万の秦軍が韓へ攻め込み、韓の国都を落としました。
最終的に韓王安(あん)が降伏し、秦の捕虜となったことで韓の滅亡という結果になったようです。
『キングダム』には、史実上で秦軍を率いた内史騰(ないし とう)と同じ名前の騰というキャラクターが存在しています。
秦国の王騎軍の副官である彼は、常に王騎の傍で副官としての役目を果たしています。
特に目立ったこともせず、王騎の影に隠れてきた騰ですが、王騎から実力を非常に高く評価されているようです。
王騎の亡き後、王騎軍の残党全員の将軍となった騰はその後の戦いでも功績をあげ、始皇13年には六大将軍第二将に任命されます。
攻略戦の皮切りである韓攻略でもその実力を発揮し、韓を滅亡へと導くのではないでしょうか?
『キングダム』でも史実と同じく騰が秦軍を率いて、勝利を収めると予想します!
趙攻略
年月日 | 紀元前236~紀元前228年(始皇11~19年) |
結果 | 趙の滅亡 |
紀元前236年に秦が中華統一に向けて本格的に動き出します。
趙攻略戦は、鄴(ぎょう)の戦いから始まり、平陽の戦い、肥下(ひか)の戦い、番吾の戦い、邯鄲(かんたん)攻略と8年に渡って行われました。
それぞれの戦いの概要は、以下の通りです。
鄴の戦い
紀元前236年、秦の将軍である王翦(おう せん)と桓齮(かん き)、楊端和(よう たんわ)に国内が手薄になった隙を狙われ、趙の鄴や閼与などの11城を落とす。
平陽の戦い
紀元前234年、桓齮が平陽に向かうと趙は扈輒(こ ちょう)を将とし、助けに向かわせるも討ち取られ、更に10万の趙軍兵も斬首される。
更に1年後、再び出兵した桓齮に宜安・平陽・武城の3城と趙の将を討ち取られる。
肥下の戦い
紀元前233年、秦軍を率いる桓齮が趙の深部に侵入し、趙軍を破ることに成功、赤麗と宜安を占領する。
趙の幽繆王(ゆうぼくおう)は、秦軍が邯鄲に迫ってきたことで国境の防衛を担う李牧(り ぼく)を南下させ、趙の全軍を率いて秦軍と戦うことを命じる。
結果、秦軍は李牧率いる趙軍に大敗し、秦の統一戦争初の敗北となった。
番吾の戦い
紀元前232年、秦王政(せい)は、兵を大勢集め、趙に侵攻。
鄴城、太原(たいげん)の順に到着した秦軍は、狼孟(ろうもう)と蒲吾(ほご)を占領。
しかし、秦軍を李牧に撃破され、また、秦から韓・魏の国境までの領土を李牧に奪還される。
肥下の戦いに続き、秦は大敗を喫した。
邯鄲攻略
紀元前229年、干ばつによる長期の水不足や地震災害などにつけこまれ、王翦率いる秦軍に侵攻される。
趙の幽繆王は、秦に買収された重臣である郭開(かく かい)に虚偽の情報を伝えられる。
贔屓にしていた郭開の言うことを真に受けた幽繆王は、秦軍の撃退に大きく貢献した李牧を死に追いやってしまう。
また、同じく名将であった司馬尚(しば しょう)の役職も解いてしまう。
幽繆王は、新たに趙葱(ちょう そう)と顔聚(がん しゅ)に軍を率いさせるも趙葱は戦死。
紀元前228年に国都である邯鄲が落とされ、幽繆王と顔聚が捕虜となったことで趙は滅亡する。
歴史上では、趙攻略戦の間に韓攻略戦が行われています。
今回は、『キングダム』で現在描かれている番吾(はんご)の戦い後の展開を予想するため、韓攻略戦後に行われた趙攻略について予想していきたいと思います。
番吾の戦い、韓攻略戦の後に行われた邯鄲攻略ですが『キングダム』の世界ではどのように展開されていくのでしょうか?
史実上で邯鄲攻略に登場した主な人物は王翦、幽繆王、郭開、李牧、司馬尚、趙葱、顔聚の7人です。
『キングダム』には、趙葱以外の同じ名前のキャラクターが登場しています。
1人ずつ、簡単に見ていきましょう。
王翦
『キングダム』でのここまでの戦いで業績を残してきた王翦は始皇13年、六大将軍第三将に任命される。
その後の戦いで大きな損失を生んだ自軍を立て直すことに専念するため、北方の宜安攻略戦(肥下の戦い)には参戦せず、また、李牧による何重もの罠に阻まれ、戦地へ援軍を送ることもできなかった。
しかし、一度、邯鄲に偵察に向かったときに李牧が築いていた長城については目にしていた。
幽繆王
父・悼襄王(とうじょうおう)の遺言により、第10代趙王となる。
国のことには関心がなく、自分のことしか頭にない王は自身を守る為に趙全軍の指揮権を李牧に与えた。
郭開
趙国の政権を李牧の失脚により取り戻した心が邪な臣下で、裏で呂不韋と繋がっている。
何度か危機を乗り越えるも扈輒の戦死で愕然とする。
帰国を打診されるも拒否し、悉くあしらったり、公開処刑まで言い渡した李牧をやむを得ず頼る。
李牧
趙三大天の1人。
過去に多くのものを失った李牧は、求道者・龐煖(ほうけん)に命を救われ、共に放浪する。
その後、戦いに戻ることになった李牧は秦の滅亡へと大きな功績を残すも寸前で山の民の参戦で敗れ、逃げることとなる。
侵攻の失敗で失脚や左遷されるも自国や国民を守る為、秦の中華統一阻止へ向けて何度も戦い、ついに秦に初の敗北を与えた。
司馬尚
趙の青歌城の城主だが、第502話で後ろ姿で登場するもそれ以降、何の描写もなく、謎に包まれていた。
その後、かなり癖の強いツインテールが特徴的な男性で、一般的な兵士に比べれば大柄の猛将であることが判明する。
番吾の戦いでは三大天であることが明かされ、戦いの中でも手薄になった王翦軍に急襲したり、秦軍の誰にも悟られずに王翦軍傘下の軍将軍を大矛で瞬殺している。
顔聚
斉将軍。
合従軍編(史実の函谷関の戦いがモデル)で、函谷関から引き返して斉へ攻めてきた合従軍の迎撃を命じられる。
これらの人物像を基に『キングダム』での邯鄲攻略を予想していきます。
郭開の嘘により、幽繆王は趙にとって悪い道…秦軍との戦いに大きく貢献した李牧の死と司馬尚の解雇という道を選んでしまいます。
後に、幽繆王は趙葱と顔聚に軍を任せますが、『キングダム』には趙葱が登場していません。
史実では、災害などでピンチに陥った趙が斉と秘密同盟を組んだという話があるので趙を助けるために斉から顔聚が送り込まれるとして、史実にもほとんど情報がない趙葱の代わりは誰が務めるのでしょうか?
『キングダム』には、趙葱と漢字は違えど、同じ読みの趙荘という史実には登場しないオリジナルのキャラクターがいましたが、既に亡くなっていました…。
そんな中、私は李牧軍で大きな貢献をもたらした、史実には登場しない別のオリジナルキャラクター・舜水樹(しゅんすいじゅ)という人物が気になりました。
ここまで李牧と共にいくつもの戦場を駆け抜けてきた舜水樹。
李牧亡きあと、幽繆王への恨みはあれど、李牧軍を率いなければなりませんし、戦いの前に幽繆王が騙されていたことが発覚し、それが李牧の死へと繋がっていたとしたら…仇討ちを考え、戦場へ向かいたいと立候補しそうですよね。
なので史実にあたる趙葱の役目は、舜水樹が果たすのではないでしょうか…?
中華統一を目指すのに趙の滅亡は避けられないので『キングダム』での邯鄲攻略では、史実上の趙葱が舜水樹に代わり、物語は進んでいくと予想します!
魏攻略
年月日 | 紀元前225年(始皇22年) |
結果 | 魏の滅亡 |
紀元前241年の函谷関(かんこくかん)の戦い直後から秦による魏への攻撃は始まっていました。
紀元前225年、王賁(おう ほん)率いる秦軍は魏へ侵攻していきます。
魏は国都で籠城しますが、函谷関の戦いを共にした楚は当時、防衛に専念しており、援軍が来ることはありませんでした。
籠城した国都に黄河の水を引かれ、秦軍による水攻めに3ヵ月耐えましたが魏王假(か)が降伏したことで、魏は滅亡する結果となったようです。
史実上で主に登場した人物は、王賁、魏王假の2人です。
この中で『キングダム』に登場する同じ名前を持つキャラクターは、王賁のみでした。
魏王假についてですが、現在『キングダム』には登場していません。
父・景湣王(けいびんおう)は登場しますが史実において魏の滅亡する3年前には亡くなるようなので、この後、魏王假が登場してくる可能性は高いと考えられます。
さて、歴史上では、王賁率いる秦軍が魏へ侵攻し、水攻めしたことで魏は滅亡しています。
王賁は、「天下の大将軍」を同じく志す信の出世のライバルで、これまでの戦いの貢献により、次々と昇格し、将軍にまで上りつめています。
しかし、その性格は堅物で真面目な上に、出自に対するプライドが高く、更に独断専行まで図るのでまだまだ考えが若い印象です。
とても水攻めを考えて、3ヵ月の籠城を待てる人物とは思えません。
『キングダム』には、信と王賁と切磋琢磨するライバルとして蒙恬が登場します。
この蒙恬は気分屋で飄々としているものの剣術と知略に長けた天才であり、才能の底が見えないと昌平君から評価されています。
戦いの場では常に大将軍級の軍才を見せており、王賁と共に将軍へも昇格しています。
史実上では、この後起こる楚攻略への参戦は記載されていましたが、魏攻略については特にありませんでした。
なので史実とは一部異なり、『キングダム』では王賁率いる秦軍には蒙恬も加勢しており、蒙恬の知略によって魏は滅亡へと向かったと予想します!
楚攻略
年月日 | 紀元前225~紀元前223年(始皇22~24年) |
結果 | 楚の滅亡 |
紀元前225年、政は楚を征服したいと考え、部隊の必要数を李信と王翦に意見を聞きました。
20万で十分という李信の答えに対して60万は必要という王翦。
老いぼれた王翦の意見ではなく、李信の意見を採用し、楚への侵攻を命令しました。
李信と蒙恬で20万の兵を二手に分け、楚軍を破ることに成功し、更に楚の首都周辺を攻め、再度、楚軍を破りました。
その後、李信と蒙恬の軍は合流しますがずっと追って来ていた項燕率いる楚軍に奇襲された上に城壁も壊されます。
7人もの偉い人達も失ったことで大敗を喫し、李信の秦軍はほぼ全滅しました。
これを歴史上では、城父の戦いといいます。
紀元前224年、今度は王翦の意見を採用し、諦めず大群を率いて侵攻しますが楚軍の強固な防衛を破るのは難しいと判断します。
王翦は項燕の防備に隙ができるよう仕向け、そこを狙った奇襲で大破に成功します。
楚王負芻(ふすう)を捕虜にしましたが、元々、楚の公子である昌平君(しょうへいくん)が支持されたことで、楚には新しい王が早々に誕生します。
楚王となった昌平君は秦を裏切り、そのまま秦に反抗しました。
翌年、王翦と蒙武が楚軍を追撃したことで昌平君と項燕は死亡、これにより楚は滅亡することとなりました。
楚攻略戦で実際に登場したのは秦王政、王翦、李信、蒙恬、項燕、負芻、昌平君、蒙武の8人です。
『キングダム』には、負芻以外の7人が同じ名前のキャラクターとして登場します。
主な登場人物である政、李信、そして先程までに名前が挙がった王翦と蒙恬以外のキャラクターについて簡単に見ていきましょう。
項燕
楚の大将軍として名前は出ているが、その姿は現在も明かされていない。
楚の軍事力に大きく影響していると考えられている項燕は、秦国の六大将軍より実力が上なのでは?とのこと。
昌平君
呂不韋の相国昇格に伴って、秦国の右丞相となった呂不韋四柱の1人で事実上は秦国の軍事責任者。
元々、楚の人間だったが秦に人質として来て蒙武と出会い、幼馴染から親友にまでなる。
楚に帰れなくなって絶望するが、蒙武と一緒に秦で将軍になろうと決意する。
基本的には軍略家だが、武人としての一面も持ち、矛を扱う技量も威力も驚異的な人物。
これまで知略で戦ってきた昌平君の敗北は、肥下の戦いと番吾の戦いのみと素晴らしい戦績を残す。
蒙武
呂不韋四柱の1人で、中華最強を証明するのが使命だと考えている人物。
軍師泣かせの力技で戦い、猪突猛進と言われるも兵の士気を挙げるために自ら訓練に参加するほど軍の理解度も高い。
過去の戦いで王騎から秦軍の未来を担うよう託され、その後の戦場でも第一線で活躍する。
現段階の物語後半では、思うように戦を進めることができていないが始皇13年に六大将軍の第一将に任命されている。
登場するキャラクターを基に『キングダム』での楚攻略を予想していきます。
基本的には史実通りに展開していくと思われますが、歴史上に登場する負芻の名が『キングダム』では見かけられないことが気になりました。
楚の最後の王である負芻の父は考烈王といい、彼は作中に登場します。
跡継ぎに恵まれなかったことで楚宰相の春申君(しゅんしんくん)と李園の妹の間に生まれる子を自身の子として楚王にしようと企てますが、特に何もできず死んでしまいます。
そして李園の妹の子(幽王)は2歳とあまりにも若すぎたため、考烈王亡き後、本来の宰相である李園と将軍であった媧燐(かりん)を一時的に宰相にし、2人の形で政治を進めていくことになりました。
つまり、『キングダム』において負芻にあたる人物がいないことになります。
政の命令で侵攻してきた李信率いる20万の秦軍は、項燕と一時的に国を動かしていた宰相2人に敗れる展開になりそうです。
しかし、後に侵攻してくる王翦に焦った李園と媧燐は、考烈王の子供である昌平君を秦を裏切る形で楚王として迎え入れ、闘おうとするでしょう。
軍略家の昌平君は、このときの楚軍にとって喉から手が出るほど欲しい存在だと思います。
史実では親子関係のある考烈王と昌平君。
まだ原作では言及されていないようですが、これが明かされ、かつての恨みを晴らそうと昌平君は楚王になる道を選ぶのかもしれません…。
幼馴染兼親友である蒙武とも決別することになり、悲しさで溢れる展開になりそうです。
だとするならば、昌平君の最後を見届けるのは蒙武であってほしいです。
楚攻略でも秦の中華統一に向けて、やはり滅亡は避けられないと思います。
『キングダム』での楚攻略は、歴史と同じ道を辿り、最後には幼馴染兼親友の昌平君と蒙武の胸が裂かれるような悲しい結末が描かれると予想します。
燕攻略
年月日 | 紀元前227~紀元前222年(始皇20~25年) |
結果 | 燕の滅亡 |
紀元前227年、秦王政が暗殺されかける事件が起こります。
その背景には、過去の政と燕太子丹の関係が大きく影響していました。
太子丹は人質として趙で過ごす中、同じ境遇にあった政と出会い、仲良しになります。
しかし、政が王になったことで丹は秦の人質になり、さらには丹に対する秦の扱いが酷くなったこともあり、帰国を許されても尚、秦には深い恨みを持つことになります。
その後、秦と燕の間にあった趙が滅亡したことで、燕は秦に何度も攻められるようになり、武力で対抗できないと考えた燕は暗殺計画を企てます。
政への謁見を願う者…丹からの刺客に襲われるも窮地を脱し、暗殺は失敗に終わりますが、事件に激怒した秦王は、王翦と辛勝に秦軍を率いさせ、燕への総攻撃を命じます。
国都を落とし、住民全員も虐殺されましたが、戦いが終わることはありませんでした。
逃げ切った燕王喜は和睦を願い、丹の首を届けるもその時間は一時のもので秦の捕虜となってしまい、燕は滅亡したようです。
燕攻略戦で実際に登場したのは、政、太子丹、王翦、辛勝、燕王喜、丹の送った刺客(荊軻、秦舞陽)です。
その中で『キングダム』に登場するのは、政、丹、王翦、燕王喜の4人です。
燕太子丹は燕丹、燕王喜は今王喜という名で登場します。
史実上で秦は、樊於期(はんおき)という裏切り者に多額の懸賞金をかけたとされています。
燕へと滅亡していたとされる樊於期の首を持って政への謁見を願う人物がいました。
かつて趙で人質にされていたときに顔見知りとなった丹からの刺客です。
刺客は政に返り討ちに遭い、これがきっかけで燕は滅亡への道を辿ることとなります。
燕攻略も基本的には史実同様に展開していくと思われますが、肝心な刺客が誰なのか?
また王翦と共に指揮を執った辛勝の代わりは誰なのか?が気になるところです。
辛勝についてですが、史実には登場するものの名前のみでそれ以外の情報はありませんでした。
王翦が1人で指揮を執るか、これから新しく登場するキャラが務めるか、もしくは王翦と共に…と考えると秦の六大将軍の中から選ばれる可能性が考えられます。
歴史上に名前があまり残っていない将軍は女性だったからではないか、という考えもあるようなので私は楊端和を推したいです!
刺客については、燕程(えんてい)という朱凶族長が濃厚かなと考えています。
脱走後の消息は不明のようですが、「燕」が付くことが気になりました。
信と政の出会いで2人を追い詰めるも返り討ちにあった仲間:徐完(じょかん)の敵討ちとしての登場が期待されます!
・辛勝 → 楊端和(六大将軍の1人の誰かという考えから)
・刺客 → 燕程(「燕」が付くことと仲間の敵討ちから)
歴史に名はあるものの『キングダム』での存在が不明な人物を上記のキャラが務めると考え、『キングダム』での燕攻略は、基本的には史実通りに展開していくと予想します。
斉攻略
年月日 | 紀元前221年(始皇26年) |
結果 | 斉の滅亡により秦が中華を統一 |
紀元前249年、斉の最後の君主である田建の母・君王后(くんのうこう?)が亡くなったことで、君王后の族弟が后勝が国政を執り行うことになりました。
しかし、后勝は秦から賄賂を受け取っていました。
秦にとって好都合なことばかりを主張する后勝の言葉を田建は真に受けてしまい、韓・趙・魏・燕・楚の五国の滅亡をただ傍観し、また、軍事を強化も怠っていました。
五国の滅亡をきっかけに事態を危惧した田建は、自国を守ろうと将軍や軍隊を集めました。
紀元前221年、政は王賁に斉への侵攻を命令しました。
蒙恬や李信も加わった斉軍は、田建が軍隊を集めた西部ではなく、元々燕だった場所から南下し、斉の北部から攻め入りました。
不意を突かれた斉は対抗する間もなく崩れ落ちたため、田建は降伏し、斉の滅亡となりました。
また、斉は戦国七雄の最後の一国だったので、斉の滅亡により、秦によって中華は統一され、秦は中国初の統一王朝・秦朝となったのです。
斉攻略で登場する主な人物は、田建、君王后、后勝、政、王賁、李信、蒙恬です。
『キングダム』において田建は、王建王(おうけんおう)として登場します。
斉は魏攻略戦を傍観しており、魏の助けに入ることはありませんでした。
ここでも邯鄲攻略同様、秦からの賄賂を受け取った人物=后勝がいたからです。
史実の后勝にあたる人物が『キングダム』では見当たらないどころか、そもそも斉の登場人物が現段階ではほとんどいませんでした。
また、王建王は、秦の宰相である蔡沢と若い頃から関係があったので、王が秦から直接騙されたことも考えましたがその橋になると思われた蔡沢は既に亡くなっています…。
なので秦に買収される人間は、今後、新たに登場する可能性が考えられます。
秦の中華統一を果たすためには欠かせない斉の滅亡。
秦に買収され、田建を騙す人間が新たに登場する以外は、史実とは特に変わりなく、また手が回されていたこともあり、戦いはスムーズ展開されると予想します!
キングダムの今後の展開予想まとめ
史実を基にした『キングダム』での今後の展開予想は、以下の通りです。
・韓攻略 … 史実と同じく騰が秦軍を率いて、勝利を収める。
・趙攻略 … 史実上の趙葱が舜水樹に代わるも趙は滅亡する。
・魏攻略 … 史実とは一部異なり、蒙恬の参戦且つ知略によって魏は滅亡する。
・楚攻略 … 史実同様に展開しながら昌平君と蒙武の悲しい結末が描かれる。
・燕攻略 … 史実通りに進み、辛勝を楊端和、刺客を燕程が務める。
・斉攻略 … 史実同様な上に手が回されていたことで戦いはスムーズに展開される。
私は、15年間に及んだ秦の統一戦争の一部である攻略戦の『キングダム』での展開を予想してみましたがいかがでしたでしょうか?
史実とは異なる要素が盛り込まれながら進む『キングダム』の今後の展開が待ち遠しいですね!
キングダム史実で李牧は死亡する?
今回は李牧 pic.twitter.com/tK2vjrLvkr
— ぜんじろう@リネレボハルケイア鯖 (@z_e_n_j_i_r_o) May 27, 2024
ここからは『キングダム』の世界での李牧の死はどうなるのか?について予想した考えをご紹介していきたいと思います。
予想:史実通りに行くなら趙攻略戦の一部である邯鄲攻略で李牧は死ぬ。
先程、ご紹介した秦の中華統一戦争の一部である「邯鄲攻略」。
その中で李牧は殺される…つまり、死んでしまうので『キングダム』でも同じになると予想します。
邯鄲攻略の最中に死ぬ
歴史上で、郭開は幽繆王に虚偽の情報を訴えます。
「李牧と司馬尚が謀反を企てている」
これは李牧との戦いで敗北を喫した秦が、李牧の存在を懸念し、中華統一の大きな壁になるなら…と排除を考えたことが始まりです。
秦から賄賂を渡された趙の重臣である郭開。
そんな郭開に信頼を寄せていた幽繆王。
王は、趙のために大きく働いてくれたこともあったので、役職を移す考えを李牧に提案しますが断られてしまいます。
先代も恐れていたという事実も加わり、李牧は謀反を企てている罪(郭開の嘘による幽繆王の憶測)で殺されてしまいます。
基本的には史実通りに進んでいる『キングダム』。
秦の中華統一に向けて、強敵である李牧が生き残ることは難しいと考えます。
もし生き残るなら?
『キングダム』においても史実同様、李牧は邯鄲攻略の最中に死亡すると思われます。
しかし、李牧は、作者:原泰久が読み切り作品を描くほど思い入れのあるキャラクターであると言われています。
邯鄲攻略での死について濃厚に描くことも考えられますが、もし生き残る可能性があるとしたら…。
そこで李牧が生き残る可能性があるとしたらどうなるのかについても予想してみました!
予想:司馬尚と入れ替わり、残りの人生を歩む。
謀反の企てで李牧と同じく、更迭された司馬尚。
彼は処刑されず、職を解かれただけで庶民として生き残ったようです。
その後についてはわかりませんが、きっと残りの人生を戦乱に巻き込まれず、穏やかに歩んだと思われます。
『キングダム』では、史実の李牧と司馬尚の立ち位置が処刑目前に入れ替わる可能性もあるのかなと考えました。
司馬尚が誅殺され、李牧は職を解かれ、生き残る。
そして、かつて龐煖としていた放浪の旅に戻り、命ある時を過ごすのではないでしょうか?
信と政にとっては最大の敵と考えてもいい人物なので、死ぬ可能性の方が断然高いのですが作者の生きていてほしいという思いがあるとするならば、李牧にとってのこんな結末もアリなのかなと思いました。
まとめ
今回は、『キングダム』の今後の展開について史実を基に予想し、まとめてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
史実上では死亡する李牧が『キングダム』の世界ではどうなるのかについても併せて予想してみました。
『キングダム』では今後、秦の中華統一に向けて基本的には史実通りに進みながら物語は動いていくと思います!
歴史上でも名前しか残っていない人物や作中には登場していない人物の務めを誰が果たすのか…が主な予想になりましたが、実際のところどうなるのかとても楽しみです。
また、李牧については史実同様、邯鄲攻略での死亡が濃厚だと予想しました。
しかし、生き残る線も捨てきれず、司馬尚との入れ替えについても予想してみました。
果たしてどうなるのか…楽しみですね!
ここまで『キングダム』の今後の展開について予想してきましたが、史実に関することや漫画の内容に関すること、表記ミスなどありましたら申し訳ありません…。
長々と最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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